ひさしぶりの真面目フレンチレポです。
何故かというと、こちらのお店、来週に伺うんですね、、、
前回のものをアップしていないのにという謎な脅迫観念から。
こちらのお店、本当にユニークで、話題に事欠かないのです。
三ツ星であまりにも有名なカンテサンスが移転の際に、
跡地で元スタッフが始められたのがTirpse、
Espritを逆から読んでいるそうです。
そして、世界最速で1つ星を獲得→無くなる→再び獲得→無くなる(いまここ)。。。。
(↑この表現はオーナーの大橋さんがFBにて使われていらっしゃたので、引用いただきました)
私はミシュラン全然あてにならないと思っているので涙、関係ないのですが、、、
今年田村シェフが就任なさって、星再び獲得となるのか、また注目をされています。
去年の9月以来。お久しぶりのTirpseへ...
去年は、新しくシェフになられた田村氏のお食事をいただきに、
ランチコース、翌週は「つかんと」と2週連続で伺いました。
この記事2つをみて思い返しても、
当時は、正直ぎゃーーーだいこうふん!という熱量はなかったのが伺えます。
感動していたらその分書く分量も多くなるし、
記事のテンションで私のテンションが伺える仕組み。
ではなんで再び足を運んだかというと、
2019年でクローズすると決まっているTirpse,
FAのお友達が行ってみたい!といっていたので、
ひさしぶりだしご一緒しましょ、と伺ったのが、6月のことです。
私は基本的にフレンチ問わず常にアラカルトでオーダーしたい、
自ら果敢に組み立てたい人間なので、
否応なくコースで供されるならば、
そこに「一貫性」や「ストーリー性」を人一倍求めてしまう。
起承転結は大歓迎ですが、そこに必ず強固な軸が欲しくて。
ちぐはぐだったり、、、前菜からの〜メインで盛り上がりに欠けたりすると、、、
そらもう腹立ちさえする。
田村 シェフのお料理は、一品一品の印象は前回同様セクシーだったものの、
今回はコースの中でぐっと軸がありつつもカーブを心地よく走るような、
見える景色が変わっていくような気持ち良い繋がりを感じ、
1年で素晴らしく進化をしていらっしゃるなぁと感動した。
コースでのまとまり感は、最近食べた中で断トツで、
ここまで安心して食べられるフレンチはひさしぶり、
とても心地よくて、食べながら弛緩していきました。
去年9月と同じ人が作ったとは思えないほど違う。
へそ曲がりの私が、素直に美味しいと受け止められる。
これは星をとるのではないか、、、
料理メモ
1 高知県産ベルガモット
チーズ 三つ葉
玉ねぎのチュイール
アンチョビ 乾燥ブラックオリーブ
2 ミニトマトのコンフィ
トマトのエキスゼリー
山羊のフロマージュブラン
マイクロバジル ディル
人参の花
これ好きだったー!香りが複合的で抜群
3 ホワイトアスパラの冷たい前菜
塩でマリネし真空調理したものと生をスライスしたもの
ソースはアスパラ 牛乳 カルダモン オレンジ
アスパラガスって、なんでみんな立てたがるんだろうね、、、
4 イカスミリゾット
白いかのソテー
イカスミ 玉ねぎ
パプリカ にんにくオイル
黒い粉はチーズの原形「蘇」+イカスミ
イカスミのチュイール
こちらは田村シェフのスペシャリテと認定してよいのかな
リゾットだしてくるあたり攻めてますね
至極エレガントです。
ちなみにTirpseはパンがでてきません。
私常々、パン要らなくない!?と思っていたので、
感動いたしました。
5 いさきのポアレ
魚の出汁と貝の出汁
燻製バターを泡状に
シーアスパラ
右側 広島県産無農薬レモンのコンフィチュール
6 メイン
小鳩のロースト
藁で燻したもの
カカオと麦
玄米のチップス
力強いアセゾネ
7 デザート1
静岡県産メロン
塩+ウィスキーでマリネ レモン
メロンを発酵させたソース
シナモンシャーベット ココナッツ
8 デザート2
アマレットのアイス
ピスタチオ カカオパウダー
ブラウニー
9焼き菓子
レモンのタルト
富士山カヌレ
コーヒーのチュイール
これだけ抜群なお写真はご一緒させていただいた、
フードアナリストの大作さん撮影、
あかねさんがメモを撮ってくださって。。。
私は食べることに専念できました。
ありがとうございます!!
来週のメニュウも、楽しみです。
ごちそうさまでした!