カルダモン色は、ココロを動かすチカラ

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カルダモン色は、ココロを動かすチカラ

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東京の南インド料理シーンを盛り上げてきた

東池袋のエーラージ。

お店の移転によりしばらくお休みになっていたので、

池袋方面で南インド料理が食べたくなった時に

困っていたのですが・・・

新店舗が完成し、ついに8月末に再オープン！！！！！

池袋方面にいたので向かってみましたー♪♪

以前の店舗の裏側にオープンとなった新店舗は

緑を基調とした、とってもオシャレなお店に大変身！！！

以前は厨房にいる店主ラージさんと

ホールの女性店員さんの2名で回していましたが、

席数もかなり増えた新店舗は

厨房に新しいインド人のシェフ、ホールにもインド人スタッフ、

以前からお店にいた日本人の女性スタッフと店主ラージさんの

計、4名体制になっていました。

ランチはベジorノンベジのミールス（南インド式定食）

ナンのセット、ドーサセット（ドーサは南インドの惣菜クレープ）

さらに、マトンビリヤニも昼から提供していてビックリ！！！

マトンビリヤニも気になるところですが、

エーラージの肉カレーが食べたい気分で向かっていたので

当初の予定通りノンベジミールス（1200円）にしてみました！！！

イエッス！！

肉厚なプーリーが付くエーラージのミールス。

特にノンベジのミールスは久しぶりなので楽しみだなぁー。

では、手前のチキンカレーからパクリ。

イエッス！！

カルダモンの香りが強めに立ち、

唐辛子も強めに効いたキレッキレのこの感じ！！！

そうそう！！

これ、これ！！！

新しいシェフが入っても

エーラージの味はそのままに

あのエッジの立った感じが楽しめるのですね！！！

隣のカトリに入っていたカレーは、

おっ、おそらくチキンカレーのグレービーのような。。。

具が入ってなかったので、なんとも言えませんが・・

ノンベジの旨みがありながらも

羊系の香りはしなかったので

チキンのグレービーなんだと思います。

こういう、ユルい感じがエーラージの魅力なんですよね(笑)

最初のチキンカレーとは

ちょっと香りの雰囲気が違っているような・・

いや、ただ、そんな気がしただけで、同じだったりしてww

お隣にある豆カレーは

ブラックチャナ豆がベースのKadala Curryかな。

グレービーはココナッツとポピーシードがベースなのですが

ケララ料理のような南国色全開な感じでなく

ほっこり＆新鮮な美味しさでしたー♪♪

※エーラージはタミル料理のお店です。

写真左はマトンカレー。

グレービーのベースはチキンカレーに近い感じで

カルダモンの香りが強めに香るのですが

唐辛子がより強めに効いていて、

チキンカレーよりキレッキレでテンション↑↑

右隣のナスのカレーはベジカレーかと思いきや

煮干しとナスのカレーというノンベジ仕様のカレー。

エーラージの煮干し使いのカレー、けっこう好きなんですよね！

この煮干しカレーはほんのりココナッツが効いていて

辛口スタイルでツボでした！！！

ナスの右隣は豆とミックス野菜のカレー。

ココナッツベースのカレーだったのですが、

不思議な香りがして、その香りがクセになる感じでとっても◎

あの香りは一体何だったんだろ？？

作ったことがないタイプだったので未知でしたが、

美味しかったので、深く考えるのをやめたいと思います(笑)

テイスティングタイムが終わったあとは

冷めないうちに揚げたてのプーリー（揚げパン）を

ノンベジのカレーたちと楽しみ、

お米には各カレーをほどよく掛け合わせ、

お米としっかりと混ぜていただきまーーーーす！！！！

強めに効かせた唐辛子が

各カレーの美味しさをギュッとまとめ上げ、

うまい！！

ウマイ！！！

旨いねぇ！！！！！！！！！！！！

休業期間もあり

いつも以上に久しぶりのエーラージとなりましたが

キレッキレの肉カレーがたまらない

ノンベジのミールスはやっぱ、最高っすね！！！！！

この日のデザートはクラブジャムーン。

パンチある甘さが

これまた食後の喜びを増幅させてくれたのでした♪♪

今回は昼訪問でしたが、ディナーのアラカルトとか

メニュー変更はあったりするのかな？？

近々、新店舗のディナータイムにも行かねば！っす。

席数もスタッフも増え、パワーアップしたエーラージ。

東京の南インド料理シーンを

さらに盛り上げてくれそうですね！！！！！

スパイシ～～♪♪♪

エー・ラージ

東京都豊島区南池袋2-42-5 グランステージ 1F

03-6915-2824

11:30～15:00(L.O.14:30)

18:00～23:00(L.O.22:00)

定休日　火曜日

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残酷なカルダモンが支配する

Lotus 前編

嫌な感じがした。

何の変哲もない赤い封筒。中に入っているのはごく普通の御守り。変わったことはと言えば、やたら甘い匂いがするってことぐらい。

でも、それを手に取った時、胸がざわついた。

やな感じがするって言ったけど、ニノが大丈夫だって言い張るから、何も言えなくなった。

「ねえ、今夜は窓を開けて寝ようか」

そう言ったのは、風呂上がりの、熱い体のせいじゃない。

この部屋に漂う甘い匂いが気になったから。

ベッドに寝そべってゲームをしていたニノは、

「ダメだよ。朝は冷えるから風邪引くよ」

と、顔も上げずに言った。

バスルームで熱く俺を求めたニノは何処へやら。あっという間にクールダウンだ。

「だって、さっき、ぎゅってしたら暑苦しいなんて言うしさ。──俺、ニノを抱きしめて眠りたいんだもん」

「ばーか。涼しくなっても、おまえが暑苦しいのには変わりないよ」

ニノは笑いながら言った。

「じゃあさ、《楽園》、セットしてもいい？」

俺がそう言うと、ニノはゲーム機から顔を上げて茶色の瞳でこっちをじっと見た。そしてにやっと笑って言った。

「何だよ。やらしいなあ。オレをその気にさせたいの？言っとくけど、この前言ったことは冗談だからな」

初めてここに来た時、俺は《楽園》とラベルに書かれたアロマオイルを勝手にディフューザーにセットした。その香りの中で、ニノが言ったのだ。──これはオレがいつも《する時》に使うものなんだ、と。今はそれが冗談だったと言う。

「え？そうなの？でもさ、俺、あの香りって、なんかムラムラしたんだよなあ」

俺がそう言うと、ニノの耳は赤くなった。

俺は冷蔵庫の中から、勝手に《楽園》を取り出した。

「おい、やめろよ。もうあんまり残ってないんだから」

いつのまにか、俺のそばに来ていたニノが、《楽園》を奪った。

「また買えばいいじゃん」

「それは友だちにもらったオリジナルのやつなんだよ。何種類かのアロマオイルをブレンドしてあんの！」

「友だち‥…‥？」

俺の顔が曇ったのを見て、ニノが少し慌てたように、

「心配すんなよ。御守りくれる子とは別だよ」

と言った。

「ふーん」

──友だちが多いことで。

これをくれた子は絶対女の子に違いない、と思った。

「自分で似たようなの作ってみよう思ったんだけどさ、アロマって奥が深くてさ‥…‥。面倒になって諦めた」

「それで、こんなにアロマオイルがあるんだ」

冷蔵庫の中に無造作に並んでいる、ほとんど使われていないオイルの瓶を、俺は手にとって一つずつ眺めた。

ジャスミン、イランイラン、マージョラム、オレンジ、ヒノキ、カモミール、ベルガモット、ローズ、カルダモン、ジンジャー ‥…‥‥…‥。

それから───何だろう？

Lotusと書かれている。

「ルータス？」

「ははっ、どうやったらそう読めるんだよ？それは、ロータス。夜咲睡蓮の花から抽出されたやつ」

「ヨザキスイレン？」

「媚薬の材料って言われている花だよ」

「へえ～」

媚薬の材料か。じゃあ、ここにあるアロマオイルって、もしかして全部ムラムラするやつ？なんて考えていたら、ニノににらまれた。

「何ニヤニヤしてんだよ」

「いや──ねえ、また友だちに作ってもらえないの？」

《楽園》がもう楽しめなくなるのは惜しい気がして、聞いてみた。

「ああ──うん。もう無理なんだ」

ニノは《楽園》を冷蔵庫に戻した。

「疎遠になっちゃった？」

俺がそう言うと、ニノは目をふせた。

そして、ポツリと言った。

「そいつ──死んじゃったんだ」

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いつものことながら、アロマオイルについての知識もゼロですので、そんなアホな！とあたたかい心でお読みくださいませ。

ブレンドしたのって、長時間おいておけるのかしら？知らんし。

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