キス 今日も元気だたばこがうまい
キスは僕らをどこにも連れてってはくれない
※非リアルの妄想フィクションです。実在の御方々とは何ら関係ありません。BのLもOKの方、よろしければお付き合いください。
「初島?って、あの初島?」
腕の中で翔くんが、少し掠れた声で言う。
啼かせ過ぎたかな。
「そうだよ、熱海から船でね」
汗ばんだ身体を抱きしめて、翔くんの匂いを吸い込む。
「なんでまた」
「ああ、叔父さん、キイちゃんの旦那さんね、熱海出身でさ。
おいらとねーちゃんの子供の頃の思い出っていうと、初島なんだよ」
こめかみに優しくキスをして、髪をすく。
翔くんに触れるたび、愛おしいって感情を、再確認する。
「サクはまだ行ったことなかったから、連れてってやろうと思って」
広いおでこが可愛くて、もう一つキスを落とした。
気持ち良さそうに目を閉じる翔くんは、本当に綺麗で、おいらの腕の中にいるのが、時々信じられないくらいだ。
「キャンプっていうから、山とか川って思った」
「あはは、おいら運転できないしな。
初島なら電車と船で行けるし、キャンプっつっても、ヴィラに泊まるんだよ」
叔父さんがリゾート施設の会員だから安く宿泊できるし、島内には子供が喜びそうなアスレチックフィールドもある。
「レオンもきっと楽しめるよ」
「大人はナニして楽しむの?」
そう言って、悪戯っぽく笑う翔くんは、途端に幼く見えて、一層可愛い。
「ふふふ、ナニがしたいの、翔くん」
「え?、気持ちイイことでしょ」
はあ、この可愛いさに勝てるヤツいないだろ。
「子供たちが隣で寝てるんだよ?」
「ちょっとくらい大丈夫じゃない?」
「ちょっとって?」
「このくらい?」
翔くんの手がおいらのに伸びて、やんわり握る。
「もうちょい、しても大丈夫かな」
「声、抑えらんないの、智くんでしょ」
翔くんが笑うから、可愛い口を塞いで黙らせる。
「さっきまで、アンアン啼いてたのはどっちだよ」
「交代してもいいんだよ?」
「あ、ウソです。ごめんなさい」
声を立てて笑う翔くんに、前から気になってたことを聞いてみる。
「なあ、翔くんさ、最初ん時、抱かれるつもりはないって、言ってたろ?」
「そんなこと言ったっけ」
「うん、言った。やっぱさ、そのう、」
「うん?」
「俺に、入れたいとか思うの?」
「えええ! なにそれ」
「なにって、」
翔くんがじっと探るように見つめるから、動けなくなる。
「思わないよ」
あ、そうなの。
「入れて欲しいとしか」
え、
「思わない」
そう言って、翔くんの顔が近付いて、キスをされた。
翔くんがスローモーションのように動いて、おいらの上に馬乗りになる。
おいらのがビンビンに勃 って、翔くんのケ ツにちょうどシッポみたいに当たってる。
「この智くんの太いので、
滅茶苦茶に掻き回して欲しいって、
奥の奥まで感じたいって、」
翔くんがケ ツを振るから、おいらのが当たって跳ねる。
そのまま覆い被さって、耳元で熱い吐息が囁いた。
「…ナカが疼 いて仕方ないんだよ」
おいらの耳を、翔くんの舌が舐 る。
「ね、お願い」
翔くんの襟足を乱暴に掴んで口 付ける。
舌を絡めて強く吸うと、翔くんが苦しそうに呻いた。
「そんなこと言うなよ。止まんなくなる」
「…止まんなくていいよ」
挑むような翔くんの目つきに、脳天がジンと痺れた。
ソファから数えて3ラウンド目は、結局、明け方まで終わらなかった。
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運動会が順延になって、友達もみんな暇だろうと、レオンと朔太郎は遊びに出かけた。雨だから部屋でゲームをするんだと。
レオンは最近、朔太郎の友達とも仲がいいようだ。
朝までつき合わしちまった翔くんは、まだ寝てる。
おいらは一旦、家に帰って仕事をすることにした。
が、昨日の翔くんの姿が脳裏にチラついて、仕事にならない。
どんだけ盛ってんだと自分に悪態をついて、気晴らしに掃除を始めた。
家事全般は結構好きだが、掃除は一番かもしれない。
最近新調した掃除機をリビングで試してみる。
CMで見た通り、ソファの上も掃除しやすい。
ふと、目の端に光るものを見つけた。
あれ、これ、翔くんの指輪だ。
昨日落としてったのかな。
手に取って、まじまじと見る。
内側に「8.4.2009 Eternite」と刻印があった。
何語かな?
…何の日付だろう。
失くさないように、キッチンのカウンターにそっと置く。
後で持っていこう。
翔くんには、起きたらラインしてとメッセージを送っておいたが、昼を過ぎても携帯は鳴らなかった。
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翔くんから連絡があったのは、夕方で、何でも会社でトラブルがあって夜まで帰れそうにないから、レオンを預かっててくれないかとのことだった。
「レオン、翔くんが仕事でまだ帰れないってから、ウチで飯、食ってけ、な?」
「うん。
サク?、ゲームしよ」
「僕、絵、描く」
「じゃ、俺、見てる」
「レオも描く?」
「俺、描いてよ」
「ふふふ、いいよ。動いちゃダメだよ」
『ふたりはいつも』、そんな絵本があったっけ。
なんだかホントの兄弟みたいになってきたな。
朔太郎が昨日、「パパ」って言ったのを聞いて、思わず固まっちまったけど、もし、万が一、おいらと翔くんが結婚なんて形になったら、朔太郎は、翔くんのことをなんて呼ぶんだろう。
結婚…ね。
おいらはカウンターの指輪を、見るともなく見ていた。
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翔くんがレオンを迎えにきたのは、もう深夜だった。
「ごめん」と言いながら寝ているレオンを連れて帰ろうとするから、とりあえず明日の朝まで預かることにして、翔くんを家に入れる。
「お疲れさん」
「いや?、参ったよ。ホントごめんね」
「全然。それより、翔くん疲れたろ。風呂沸いてるから、ウチで入っていきなよ」
「ありがと」
ギュッと抱きしめられて、いつもと違う香水の匂いに気付いた。
あれ?と思う間も無く、深く口 付けられる。
…翔くん、タバコ、吸った?
「風呂、入ってくるね」
結局、香水のことも、タバコのことも聞けないまま、翔くんはおいらの腕の中でスヤスヤと眠ってしまった。
昨日の今日で無理させるわけにもいかず、おいらも大人しく寝ることにする。
あ、指輪のことも言うの忘れた。
翌朝、レオンが熱を出した。
(続きます)
全力放送。キス
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