? side:M?
はい…って言っちゃった。
いや、拒んでもよかったんだけど嫌じゃなかったっていうか…。
俺の反応見て翔ちゃんビックリしてたし。
だよな、まさか…だよな。
「雅紀?♪」
そして今は、翔ちゃんご機嫌さんだし。
「わかってる、先入ってて。」
でもいざってなると恥ずかしいもんだな。
あと1枚、あと1枚脱げば終わりなんだけど、それが…なんていうか。
「雅紀、その?…なんだ…恥ずかしかったりするなら無理しなくていいからな。」
あ、翔ちゃん…気をつかってる。
「だ、大丈夫だよ。待ってろって。」
思い切ってパンツを脱いだ。
タオルで隠しながら浴室のドアを少し開けた。
中は湯気でハッキリ見えなくて、湯船の中に背を向けた翔ちゃんが見えた。
「入りま?す。」
「大丈夫か?
無理して入んなくていいんだぞ?」
「だ、大丈夫だよ。
何、遠慮しちゃってんだよ。
もう見られたことあるから平気だっつーの。」
まぁ、半分強がり。
やっぱ恥ずかしい。
身体にお湯をかけたら冷えた身体に一気に熱を感じて痛いくらいだった。
わざと振り返りそうな翔ちゃんをどうにか抑えて身体と髪を洗った。
「はい、じゃぁ中においで。」
「いやいや、そこは交代しましょうよ。」
「なんでよ。一緒に入るって言ったじゃん。」
翔ちゃん、今度は絶対引かなそう。
仕方ない…入るか。
「わかった、入るから目つぶって。」
「えーっ!見せてくんないの?」
「翔ちゃん何を見ようとしてんだよっ!」
「そんなん決まってるでしょ。雅紀のち…」
「うわぁぁぁ?っ、わかったから言うな!!」
もうこうなったら見えないように…
「うわっ…」
足が上がりきらずに浴槽の淵につま先が引っかかって倒れそうになった。
そんな俺をしっかり支えてくれる。
「ご、ごめん…翔ちゃん。」
「大丈夫か?ケガは?」
「うん、平気。」
風呂の中で翔ちゃんの足の間に座って…。
それだけでドキドキしてんのに、後ろから抱きしめられて更にドキドキする。
俺の心臓の音、聴こえてるだろってくらい。
「雅紀、無理言ってごめんな。
本当はさ、あの時のノリで言ったんだけど雅紀が一緒に入るって言ってくれて嬉しかった。」
この人は…。
翔ちゃんはほんとに俺に甘い。
俺も翔ちゃんと同じくらい好きだって思ってるのに、翔ちゃんは俺にそれ以上の気持ちをくれるから。
今の気持ちを伝えたくて、振り返って翔ちゃんの?っぺにチュッってキスした。