仲良くしていただいているブログのお友達のインコちゃん達が
4羽飼われているうちの3羽に鉛中毒症状が見られ
入院治療を受けています。
ジルちゃん・ハルちゃん・パティちゃんの早期の回復を願いつつ
他の子達も同じような想いをしないために・・
ご了解をいただいて書かせていただいています。
私自身、金属中毒(鉛・亜鉛など)というものをまるで知らなくて
とても驚いてしまったのですが
皆さまはご存じだったでしょうか?!
原因
オウム、インコ類は光る物に対する強い好奇心があります。
これはグリットとなる物を接種する習性と関連があります。
また、鉛は比較的柔らかい金属なので、
鋭い嘴と強靭な咬力を持つオウム、
インコ類は容易にかじり取ってしまうのです。
鉛 釣りの重り、カーテンの重り、
絵具のチューブ、アンティーク調の金具
亜鉛 古い亜鉛メッキケージ・
亜鉛メッキの鈴ややチェーン、ステンドグラス
スズ ハンダ
成分不明金属 ガス台周辺(ゴトク)
症状
・突発的に元気がなくなる ・緑色便 ・片足立ち、握力低下 ・興奮、情緒不安定、けいれん
診断 確定診断は血液中の鉛の濃度を調べることですが、 現時点では困難です。 レントゲン検査で体内の金属が見つかれば確定できますが、 見つからないケースが多いです。 その他、症状、飼育環境、血液検査から 本疾患が推測される場合には、治療を開始します。
治療 優れた効果のある解毒剤があります。(キレート剤など) その他、状態に合わせて輸液、痙攣をおさえる薬を投与します。
鉛は鉛で出来た製品そのものを飲み込んでしまったりして、 レントゲンを撮ったらそのものずばりが写り 原因が特定しやすかったりするそうですが 亜鉛中毒は亜鉛そのものというよりも 主としてあらゆる製品に施されている亜鉛メッキを 舐めたりはがれたりして体内に蓄積され、 レントゲンを撮っても写らなく、 キレート剤による治療を行って症状が劇的に改善され、 それによって初めて亜鉛中毒だろう と推測される場合も多いそうです。
治療は、早期であれば「金属中毒治療薬」 のキレート剤が効果的です。 しかし、治療が遅れたり、症状が重度の場合は、 死に至るケースもあるそうです。
PCSC(米国消費者製品安全委員会)が 金属製アクセサリーに含まれる鉛の 暫定基準値を設け調査を実施したところ 100円ショップなどで販売されている 指輪やネックレス、携帯ストラップなど76点のうち 50%以上の高濃度のものが32点もあったそうです。 携帯ストラップ・・よく鳥さん達カジカジしたりしますよね ストラップについている小さなボールチェーンを 飲み込んでしまい大変な事に・・ということがあるそうです。 そして舐めたりはがれたりした物の蓄積が怖いんです!
下手すると小鳥の玩具として販売されているものの中にも マルカンやワイヤーに金属中毒となるものが使われていたり 普段は隠れている部分のおもりとして
鉛が使われていたりすることもあるようです。
因みに亜鉛はとてもゆっくりと体内に蓄積されていくそうで 重症になるまではほんのかすかな中毒症状 (喉の渇き・毛引き)しかみせないようです。 金属も含め身の回りにあるもので これは鳥さんが口にしたり肺に吸い込んだら ら危ないなって思うものをご参考までに記載しておきますね。
・素材がはっきりしないストラップ&アクセサリー
・素材がはっきりしないメッキのケージ/お皿
・素材がはっきりしない金属製のおもちゃ
・ボールチェーンなどの小さなパーツ
・壁紙・新しい絨毯(の匂い)・洗剤・殺虫剤・ テフロン製のフライパン/鍋(から発する蒸気)
・ヘアスプレー・化粧品・香水・マニキュア類
・グルーガン・ペンキ・油性マジック
・コイン・アンティーク家具・電球の根本・電池
・ステンドグラスの製品
・シャンパンやワインのボトルホイール
ハルちゃん・ジルちゃん・パティちゃんの 早期の回復を心から祈っています。 うちの空や蓮が入院した時、 たくさんの方々が願ってくださった想いが 空達に力を与えてくださったと私は思っています。 だから皆さま一緒に祈ってくださいね!!!
私達の愛する鳥さん達が
どうか中毒の危険にさらされませんように。。 |
|