** ホクレン **
本来なら優勝候補に挙げても申し分ないのだが、ホクレンさんの場合はあくまでも
目標は全日本のシード獲得にあるのでここは無難に出場枠に入ることだけを狙ってきそうな気がする。
おそらくエースである清水美穂さんもここは温存ではないだろうか。
3区は昨年同様に菊地優子さんで問題ないし、まだまだ元気な宮内姉妹に5区、6区で締めてもらう。
あとの区間は元気な伸び盛りの高卒ルーキー・加藤凪紗さん、河辺友依さん、
そして昨年も1区で大活躍した2年目の池亀彩花さんの3人で十分にまかなえる。
ここは10位でも11位でも構わないので伸び伸びと走ってもらって、
全日本では清水さん、大蔵さんを加えて悲願のシードをもぎ獲って欲しい。
** しまむら **
スーパーエースの阿部有香里さんが3区で区間5位以内くらいは固いと思うので、
それだけで予選会突破は問題ないとは思う。
しかし、しまむらさんに関しては他の区間のイメージが浮かびにくい。
全日本実業団は阿部さん以外はDNSだらけだし、日体大に回った組も
特別目立った成績を残せていない。
もし1区で流れを作れなかったら?もし5区がありえない大ブレーキになったら??
こういう不安を考えると、まさかの予選敗退もあるのではと思えてきてしまう。
下門さん、阿部沙香さんの穴に対する不安が少し現実味を帯びてきている気もして心配だ。
** 日立 **
今や断然のエース格となった小井戸涼さんがケガから回復する見通しがなく、不安は不安。
全日本実業団を伊坂菜生さんがDNSだったのが、さらなる不安。
だから日立に関しては「信じてる」としか言えないが、とりあえず区間編成に注目したい。
現状ではもっとも安定感のある小澤夏美さんを何区で使うのか?
鈴木千晴さんを、2年前振るわなかった3区であえて勝負させるのか?
菊池理沙さんの配置は?絵理さん満理さんの出し入れは?
このあたりがポイントになるだろうか。
ドリカさんに依存しなくてももう大丈夫なんだと言い切れるくらいのレースぶりを期待したい。
** ノーリツ **
岩出さんが抜けた後のチーム状態が気にはなっていたが、井上藍さんや中野円花さんをはじめ
一般的な水準以上のタイムを安定して出せる選手が揃っているので特に問題はなさそう。
突出した選手がいなくとも大崩れする選手もいないのがノーリツの強み。
大ベテランの小アまりさんが今年も走るのかにも注目。
** 十八銀行 **
昨年は1区が区間賞ながら、最終的には14位ギリギリで出入りの激しいレース。
今年は部員も少し減ったしエースの前川晴菜さんがマラソン挑戦後あまり順調でない感じで
不安要素もあるのだが、ベテランの野上さんが北海道マラソンでも活躍されていたので
まだまだ安心して3区を任せられそう。
あとは若い富永さんや立岩さんの成長分と伸びしろに期待するしかない。
昨年の優勝メンバーから早川さんが抜け、川上わかばさんも
絶好調だった昨年の今頃のパフォーマンスには戻せていない。
大森巴菜さんも全日本実業団をDNSということで多少不安はあるのだが、
全体的な層の厚さは増して確実にボトムアップはできている。
昨年まで故障等で必ずしも順調でなかった一紋野女さんや前之原瑠衣さんが
虎視眈々と駅伝メンバー入りを狙える位置までパフォーマンスを上げてきており、
チーム内の競争激化による伸びしろは十分に考えられる。
そして大卒ルーキーの中原海鈴さんが駅伝にはキッチリと間に合わせてきたようで安心。
シュルちゃんという切り札がいる以上予選通過ラインは問題ないとはいえ、
それ以上を狙うためには個々のパフォーマンスをもう一段上げていって欲しいところ。
** 三井住友海上 **
昨年は1区の野田さんに脱水症状のアクシデントがあったりで薄氷の予選通過となったが、
今年も場合によってはそれなりの苦戦を覚悟しないといけないかもしれない。
全日本実業団では野田さんこそ5000mを15分台でまとめてきたが、期待の野添佑莉さん、
田邉美咲さんが思ったほどのパフォーマンスでない。
日体大に回った組もあまり目立った成績を残せていない。
特に岡本春美さんが本来の走りを取り戻せていないのが気になる。
それでもみんなが普通に走れば予選通過は普通にできるのだろうが、もし昨年のような
アクシデントがあった場合に誰かが盛り返して巻き返せるのかといったらちょっと心許ない。
** ユタカ技研 **
正直、ユタカ技研さんに関しては現在走れる部員が6人揃っているのかどうかも疑わしい。
仮に6人揃って出場にこぎつけたとしても、超優良ランナーの寺島優奈さんも
長い区間をしのいでくれる成岡千夏さんも抜けた今となっては予選通過は難しいだろう。
** ルートインホテルズ **
昨年悲劇の主人公となってしまったルートインだが、今年は雲行きが明るそう。
高卒ルーキーの遠藤優梨さんが大当たりで、ホクレンDCでも全日本実業団でも
他チームの主力に真っ向からガンガンぶつかっていい記録を連発している。
同じく高卒ルーキーの荒武志織さんもいい選手で、トラックよりもロードの選手だと思っている。
私としては「駅伝偏差値の高い選手」として認定しており、一発を期待している。
田口twinsも相変わらずの安定感で、大崩れは考えにくい。
唯一心配なのはエースの渡久地さんの調子が上がってないことだが、
昨年も同じような状態ながら3区でそこそこまとめてくれたし、
何より4区にパウちゃんが控えているので帳尻は合わせてくれる。
** ユニクロ **
昨年はまさかの予選敗退となったユニクロだが、萩原さんが抜けてまだ厳しい状況は続く。
今回は若手に経験を積ませる駅伝にするのだと割り切る可能性もあるが、
貪欲に予選突破を狙うなら3区、5区の配置に頭を悩ませるところだろう。
経験豊富な野村沙世さんに頼るのが妥当な線だろうが、昨年高卒ルーキーを
3区にぶつけて成功したユタカ技研や京セラの例もあるので思い切りも必要かもしれない。
** 大塚製薬 **
メンバーのポテンシャル的には全日本でシード争いをしてもおかしくないくらいだが、
昨年は1区のアクシデントに泣いた大塚。
今年は安定感抜群の井上彩花さんを軸にした区間編成になりそうだが、
高卒2年目の福良さん、和田さん、そして高卒ルーキーの秋山さんの若手3人の勢いがある。
特に福良さんは全日本実業団のJ3000mで自己ベスト出したように絶好調で、
昨年の1区での悪夢を振り払う大活躍を期待したい。
** エディオン **
ここにきてベテランの安定感と若手の成長がいい具合に融合してきた印象のエディオン。
エースの石澤さんが好調で、全日本実業団では10000mで32分台をマークした。
今季は3000mSCを中心に高いパフォーマンスを発揮している小池彩加さんもいい感じで、
高卒2年目の菅野さん、淺田さんにも駅伝で使えそうな兆候が見えつつある。
ここに今夏緊急移籍の池田睦美さん(前資生堂)が加わり、戦力は揃った。おもしろい。
** 宮崎銀行 **
地味ながら実はいい戦力が整っているのが、この宮崎銀行。
Wエースともいえる後藤奈津子さんと宇都宮亜依さんがどちらも全日本実業団では振るわなかったのだが、
ロードでの実績をきちんと残している両名だけに駅伝では3区と5区を固めてくれるだろう。
高卒3年目の鬼塚さん、2年目の城野さんがどちらも着実に力をつけてるし、
高卒ルーキーの黒木さん、陣内さんともなかなかのスピードを持っている。
みんながMAXの力を発揮してやっと予選通過ギリギリくらいだろうが、可能性はある。
** シスメックス **
夏場のホクレンDCくらいまではまだ戦力の底上げが思うように進んでない印象だったが、
秋になって夏場の走り込みの成果が出始めている。
全日本実業団と日体大記録会で、いい順位に収まった選手やPB更新した選手が多数。
北海道マラソンで大貫さんと永岡さんが健闘したことで、5区の目処が立ってきた。
これでエースの高山琴海さんが無事に戦列復帰して3区に据わってくれれば格好はつく。
少なくとも昨年のように一度も予選通過ラインにも及ばないまま敗退というようなことはないはず。
頑張って欲しい。
** キャノンAC九州 **
こちらもシスメックス同様、秋になっていい兆しが生まれつつある。
キャプテンの竹本さんと平井さんに安定感が戻りつつあるし、
新戦力の矢野栞理さん、橋彩良さんにも往年のスピードが蘇りつつある。
努力家の後藤みのりさんも、大卒3年目にして着実にタイムを縮めてきている。
高卒2年目の古川さんにも成長が見られるので、あとは冬場に活躍した宇都宮亜未さんと
実力者・青木優子さんの復活があればそこそこいい勝負はできるはず。
** スターツ **
予選通過ラインの最大の惑星となりそうなのが、このスターツ。
そもそも外国人選手がいるチームは有利なのだが、その中でもローズメリーワンジルモニカさんが
好調ぶりを発揮しているのがまず大きい。
キャプテンの佐藤奈々さんも、3000mSCのみならず5000mでも水準以上の力を出せる安定感がある。
そして上杉真穂さんと西野まほさんが、日体大記録会でどちらもPB更新。
高卒2年目の西海花さん、高卒ルーキーの小川香澄さんも上昇気流が見られる。
誰かがケガしたら終わりというチーム状況は変わらないが、昨年よりは断然期待できそう。
** 肥後銀行 **
志水監督体制で初めての夏を越え、肥後銀行も変わってきた。
やはり新井沙紀枝さんの加入は大きく、呼応する形で池田絵里香さんも力強さを取り戻してきている。
日体大記録会では濱田美蘭さん、坂元えりさんの中堅どころがいい走りを見せた。
そしてチームでいちばん成長を見せているのが、高卒4年目の猪原千佳さん。
北海道マラソンで初マラソンながら健闘し、日体大では5000mの自己ベストを更新。
高卒2年目の福田妃加里さんも、持ち前のスピードを生かした粘り強い走りがいい。
この6人でメンバーを組むとしたら、私の見立てではギリギリで予選突破できるはず。
今年こそは熊本復興の象徴として飛躍してくれるだろう。